ヘイムダルというちょっとマニアックな名前を知っているあなたは、きっとゲーム好きか映画好きでしょう!
私の愛ゲームでは、鉄壁の守り人というキャラですが、その元となった人物とはどのような人物だったのでしょうか?
また北欧神話ではかなりの有名人、ロキとは少なからず因縁があるようで…
かの有名はラグナロクにもヘイムダルの名前が、ロキと一緒に登場します。
さて二人の間には何があったのでしょうか??
ヘイムダルとはどんな人物なのか?
様々なゲームや映画にも登場するヘイムダルですが、由来となった北欧神話では意外と逸話が多くなく、特に目覚ましい功績を残すということもありませんでした。
とはいえ、このヘイムダルがいなければ北欧神話は成り立たないほど重要な役割を果たしているのです!
ヘイムダルの役割はというと、神の国アースガルドから人間の国ミッドガルドへと降りるための橋(虹の橋ビフレスト)の番をするということ。
は?それだけ?
とお思いでしょうが、これがなかなか大変なお仕事なのですよ。
北欧神話の位置関係を簡単に説明すると、ミッドガルドの上にアースガルドが浮いているような状態。
そしてミッドガルドの周りには、巨人の国=ヨツンヘイムがあるのです。
進撃の巨人を思い浮かべてもらえるとわかりやすいと思いますが、ミッドガルドの周囲には巨人除けの高い壁が張り巡らされています。
しかし、しかし、常々巨人たちはこの壁を乗り越えて、ミッドガルドに侵入、からのビフレストを通ってアースガルドへ侵略するという試みをしていたのです。
なぜかって?
神と巨人は神話が生まれた時からのライバルだからですよ。
というわけで、このビフレストを死守しなければ巨人に侵略されてしまうのです。
いかがですか?ヘイムダルの任務の重みはわかっていただけたでしょうか?
このような重大な任務をたった一人でやり続けたヘイムダルってすごくないですか?
ヘイムダルにはこの任務にぴったりな能力があったのです。
それは昼でも夜でも100マイル(約160km)先まで見ることができ、草が伸びるわずかな音も聞き取ることができるというもの。
しかもヘイムダル、なんと寝なくてもいい体だったのです!
これほど見張りに向いてる人ってなかなかいないですよね!
さらにヘイムダルはもともとフレイヤやフレイと同じヴァン神族の一人でした。
そのためヴァン神族の能力である、未来を予知する力を持っていたのです!!
ん?
未来がわかるならその時だけ見張っておけばよくないですか?
って思ったのは私だけですかね…?
ヘイムダルの角笛
初音ミクの曲の題名にもなった「ヘイムダルの角笛」ですが、実際にヘイムダルが持っていたものなのです。
この角笛、ギャルホルンといいますが、普段は普段はユグドラシルの根本、ミーミルの泉に沈め、かくしていました。
ヘイムダルの任務は、巨人が入ってこないように見張りをすることですが、万が一巨人が進行してきた時にアースガルドの神々にお知らせするためのものが「ギャルホルン」なのです。
実際にこの角笛が使われたのは、巨人が侵略してきたとき、つまりラグナロクが始まった時のみでした。
ラグナロクって北欧神話が始まった時から起こることが確定していたことなのですが、それをなるべく先送りにしようと、脅しのためにヘイムダルが橋を守っていた、ということですかね?
やはりヘイムダルが橋の番人である必要性はあったということですね!
(一人で問題提起して一人で解決しました。)
ヘイムダルとロキの関係は?
ロキといえば巨人出身でありながら、最高神オーディンと義兄弟の盃をかわしたという、北欧神話ナンバーワンのトリックスターです。
このロキとヘイムダルの間には少なからず因縁があったのです。
(ロキの詳しいお話はこちらでどうぞ)
ある日ロキが、いたずらで愛の女神フレイヤが持つ首飾りを盗む、という事件が発生しました。
(フレイヤがどうやって首飾りを手に入れたかはこちらのお話へどうぞ。)
しかし100マイル先を見通せるヘイムダルがロキを追いかけ、両者は様々な姿に変身しながら戦いを続けました。
最終的にヘイムダルはロキから首飾りを取返し、フレイヤの元に返すことができたのです。
そんなこともあり、ヘイムダルとロキの仲はいいとは言えませんでした。
そして運命の日、ラグナロク。
神と巨人が入り乱れ激しい戦いをする中、ヘイムダルと巨人軍へ寝返ったロキは最後の戦いをすることになったのでした…
まとめ
ゲームではよく聞く名前のヘイムダルですが、意外にも地味キャラでしたね。
まあ、今まででてきたキャラが濃すぎたというのもありますが…
なかなか個性的な能力をもったヘイムダル、他のゲームでも甲冑に身を包み、守りキャラでで登場することが多い気がします。
マーベル作品ではアースガルドを守るために戦うキャラですよね。
特に目立った活躍も面白い逸話もないけど、最後までアースガルドに忠実な、まじめな神のヘイムダルさんでした。