ヴェルダンディ、ウルド、スクルドという女神をご存知でしょうか?
ゲームのキャラにもよく登場しているので、名前は聞いたことあるのでは?
実はこの3人、「ノルン」と呼ばれる運命を決定する予言者だったのです。
最高神オーディンさえも一目置いていたというノルンたち。
実は北欧神話で最強なのではないか!?!?
その正体に迫ります!
ノルンとは?
「ノルン」とは北欧神話において、運命をつかさどる人のことを指します。
ノルンは1人ではないので、複数形である「ノルニル」と呼ばれることもあります。
人間は生まれる前にノルニルに会いに行き、寿命と運命を与えられることになっていました。
人間はもちろん、神すらもこの決定からは逃れることができないという、なんとも恐ろしい予言なのです!
生まれる前にもう寿命わかってるとか…
長ければいいけど、短いと生きる気力なくなる気がするな~。
さらにノルンには「いいノルン」と「悪いノルン」がいて、いいノルンは幸運を、悪いノルンは厄災をもたらすのです。
これって会いに行った時のノルンに人生左右されるということなのでしょうか!?
実際に北欧地方では、言うこと聞かない子供には、
「悪いノルンが来るよ!」
と脅しをかけるそうです。
なまはげ扱い???
人も神もなんとかノルニルに気に入られて、いい運命を手に入れようとしていたとか…
このノルニルたちは神であったり、巨人であったりするのですが、中でも有名なのが、ウルド、ヴェルダンディ、スクルドなのですね。
なので一般に「ノルン」というと、この3人のことになります。
ではそれぞれどのような神なのか見ていきましょう。
ウルドの意味とは?
「ウルズ」とも呼ばれる神で、過去をつかさどると言われています。
実際の名前は過去という意味はなく、「運命」を表す一方、「死」の意味も持つため過去と表されるようになったと思われます。
ウルドといえば、私がはまっているゲームでは超優秀なヒーラーとして有名なので、彼女には未来しか感じませんけどね~。
ウルドをゲットするためにどれだけガチャを回したことか…
今は他にも超強力回復キャラが出てきているので、ちょっと目立たなくなってしまいましたが、わたしにはウルドしかいないのよ!
ウルドがいないと戦えません…
話がそれてしまいましたが、ウルドは3人の中で一番初めに生まれたので長女ということになっています。
ヴェルダンディの意味とは?
「ヴェルザンディ」とも呼ばれ、現在をつかさどる神と言われています。
その名前は、「生み出すもの」、「現在」という意味を持っています。
ヴェルダンディはゲームでは他の2人よりも名が挙がっているイメージですが、あまり記述がなく、後述するスクルドが最後に生まれたというので、次女の扱いになっています。
ウルドとヴェルダンディは木片にルーン文字を刻んで運命を決定する役割を持っていました。
スクルドの意味とは?
スクルドは「~だろう」という意味があり、未来をつかさどる神と言われます。
スクルドは他の2人とはちょっと違い、ヴァルキリーの1人でもあります。
ヴァルキリーとは死者の魂をオーディンの城、ヴァルハラに導く役目の人たちですね。
ヴァルキリー代表、ブリュンヒルデのお話はこちらをどうぞ。
スクルドはヴァルキリーとしても働いていたということで、運命を授ける時にはすでに死者の選別をしていたと思われます。
ノルンの仕事とは?
このノルン3姉妹は世界樹ユグドラシルの根本にある泉、ウルドの泉で暮らしています。
ユグドラシルの根はそれぞれの世界につながっており、アースガルド(神の国)に伸びた根っこのお世話をしていました。
それというのも、ニブルヘイムに伸びた根っこを、毒竜ニーズヘッグが毎日かじっていくため、ほおっておくとユグドラシルが弱ってしまうからなのです。
この世界樹の根本は、神々の憩いの場でもあり、最高神オーディンもよくここでお茶をしていたとか。
オーディンといえば、武術、知識においても最高の神と言われる存在ですが、やはり未来は気になるもの。
ノルン3姉妹から聞く話では、いずれこの世界は終わりを告げるというものなのです。
そうです、あの有名なラグナロクですね。
ラグナロクは北欧神話誕生の日から決まっていた終末なのですが、できれば避けたいところですよね?
しかし何度聞いてもラグナロクによって世界が終わるという決定はゆるがないものでした。
オーディンは気付いていなかったかもしれませんが、実はこのノルン3姉妹が現れたことで、ラグナロクへのカウントダウンは早まってしまっていたのです!
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まとめ
なんだか不思議な役割の3人でしたね。
3人の決定事項はたとえ最高神であっても変えることができないというのは驚きです。
最高神はオーディン、最強の神はトールだと言われていますが、私はノルンが北欧神話最強だと思うんですよね。
人の未来を操れるなんて、これほど怖いことはない…