愛の女神アフロディーテが泡の女神と呼ばれるわけとは?

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ギリシャ神話の神の中でも有名なアフロディーテ。

ローマ神話ではヴィーナスと呼ばれている愛の女神ですが、「泡の女神」とも呼ばれています。

そこにはアフロディーテ誕生の秘密があったのです。

愛の女神の恋の先には、ある花の花言葉の由来となる悲しいお話が…

意外と知らないアフロディーテのお話をどうぞ。

 

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アフロディーテ誕生

 

神話の神といえば意外な方法で誕生するものが多いのですが、このアフロディーテもなかなかの誕生秘話も持ち主なのです!

 

アフロディーテはゼウスの子供と言われていますが、これはゼウスに養子にもらわれたため。

実際の親はというと…

父親しかいないのですね。

 

アフロディーテ誕生のきっかけはギリシャ神話最初の神の王ウラノスとその息子クロノスの対立。

ウラノスの暴君ぶりに耐えかねた息子のクロノスが、ウラノスの男性器を切り落としてしまったことは覚えていますか?

知らない方はこちらをどうぞ。「原初神ガイア一族の壮絶な争い!最後に笑うのは!?」

 

この時切り落とされたかわいそうなウラノスの分身は、海を漂い、そのうち回りに泡が発生していったのです。

この泡の中から生まれたのが、なんとアフロディーテ!!

 

どのゲームでも美しい女神として描かれているアフロディーテが、まさかの男性器から生まれていたとは…

「愛の女神アフロディーテ」が「泡の女神」ともよばれるゆえんはこれだったのですね。

「泡のようにはかない美しさの女神」だと勝手に思っていましたが、このほうが夢がありませんか!?

でもきれいなばかりの夢物語ではないところが神話の面白いところなんですよね~。

 

アフロディーテの家族とは?

 

ウラノスの一部から生まれたということは、クロノスの妹、つまりティターン神族の末妹ということになります。

もちろんティターン12人の中には含まれていませんが。

 

そしてゼウスはクロノスの子供なので、アフロディーテはゼウスの叔母さんということになります。

しかしアフロディーテがゼウスの元に現れた際に、あまりの美しさにゼウスが養子にしてしまったのです。

そのためアフロディーテはゼウスの叔母さんなのに娘、という変な関係になってしまいました。

奥さんにしなかったのは恐妻ヘラを怒らせないためだったのでしょうか?

 

ゼウスをも虜にしてしまう美貌の持ち主アフロディーテ。

そのアフロディーテを妻にすることができた人物がいるのですが、一体だれでしょう!?

 

アフロディーテの旦那さんはヘスパイトスで、実はゼウスとヘラの子供なのです。

しかしこのヘスパイトスは両足が曲がり、ゼウスの子供たちの中で一番醜い存在だったのです。

このためヘラはヘスパイトスのあまりの醜さに、生まれた直後に捨ててしまいました。

 

なぜこんな醜い男がアフロディーテを妻にすることができたのでしょうか?

 

ヘスパイトスはヘラに捨られながらも生き延び、成長した際にはオリュンポス12神に加えられることになったのです。

それでも醜さは相変わらずで、母のヘラの冷酷な態度は変わりませんでした。

 

母の愛を受けることができなかったヘスパイトスは、やがて母ヘラを恨むようになりました。

ある時ヘスパイトスはヘラに黄金の椅子を送ります。

その美しさに心ひかれたヘラは、この贈り物に導かれるように椅子に腰を下ろしました。

その途端、椅子はヘラを拘束し、身動きが取れなくなってしまったのでした。

 

解放してほしければ、自分を息子だと受け入れ、その証拠にアフロディーテを妻として差し出すように要求しました。

自分が助かりたいヘラは、すぐにこの要求を受け入れ、アフロディーテはヘスパイトスの妻となったのでした。

 

どうもギリシャ神話の神たちは、子供を愛したり、子供のために自分が犠牲になる、という親としての本能にかけているような気がしますね…

自分大好き、自分第一、といった印象を受けてしまいます。

 

異性愛ではなく親子愛、兄弟愛のストーリーはギリシャ神話にあるのでしょうか?

そこに注目して読んでみるのも面白いですね。

 

とまあ、このように望んでもいない結婚を強いられたアフロディーテですが、ヘラも嫌っていたヘスパイトスに満足することはなく、次々に愛人を作っていきます。

 

北欧神話のフレイヤと少し似たところがありますが、フレイヤは少なくとも夫のことを愛していましたよね。

ん?

夫を愛しているのに愛人どっさり、のほうが始末が悪いような気がしてきました…

私は好きなんですけどね、フレイヤ…

フレイヤのお話はこちらをどうぞ。「フレイヤとトールは恋人?愛の女神の真の姿とは!?」

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アフロディーテとアレス

アフロディーテの愛人として一番有名なのが、軍神アレス。

 

アレスはこれまたゼウスとヘラの子供で、ヘスパイトスの兄弟ということになりますね。

最も美しい男神、といわれる美貌を持ちながら、争いごとが大好きで乱暴で残虐な性格の持ち主でした。

女性というのはどこか危ない男性に惹かれてしまうものなのでしょうか?

アフロディーテもこの「危険な香り」のするアレスにぞっこんになってしまったのです。

 

ある日二人の浮気を知ったヘスパイトスは、ベッドに罠を仕掛けました。

いつものようにヘスパイトスが出かけたすきに、アレスを自宅に呼び込んだアフロディーテ。

ベッドで二人がいちゃいちゃしていると、ベッドの罠が発動!

透明な鎖でぐるぐる巻きになり、二人は身動きが取れなくなってしまったのです!

そう、裸のままで…

 

そのまま帰宅したヘスパイトスに見つかってしまうのですが、裏切られたヘスパイトスはこれだけでは腹の虫がおさまりません。

怒りに震えながら、大声で神々を呼び集めたのです!

 

素っ裸で動けずにいる二人を神々は笑いものにしましたが、その中の多くの男神はこう思ったようです。

「アフロディーテを抱けるならどんな醜態をさらしてもかまわない。」

と…

 

結局ポセイドンの恩赦によって鎖はほどかれ、二人は逃げるようにその場を後にしました。

その後ヘスパイトスはアレスに賠償請求をしたとか…

なんだかとても現実的。

 

もちろんヘスパイトスは被害者なのですが、あまり好意的に見ることができないんですよね~。

アフロディーテとうまくいってなかったという理由で、これまたゼウスの娘、アテナを襲おうとしたことがあるのですから!

おかげでヘスパイトスは息子を授かることができたのですが…

くわしいお話はこちらへ。「女神アテナの誕生秘話!パラスアテナの正体は?」

 

このような辱めをうけたアフロディーテですが、そんなことでは彼女の恋心は止められません!

次に彼女の目に止まったのは、なんと人間の男の子。

その名は「アドニス」。

ギリシャ神話1,2を争う美神アフロディーテが恋した人間とはどのような人物でしょうか?

 

アフロディーテとアドニス

 

その昔フェニキアという国を治めるキニュラスという王には、美しいミュラーという王女がいました。

ある時国民の一人が、

「ミュラーはアフロディーテよりも美しい。」

と言ってしまったのです。

 

この言葉がアフロディーテの耳に届くこととなり、アフロディーテが激怒。

ミュラーが実の父、キニュラスを愛するように仕向けたのです。

父を愛してしまったミュラーは、正体を隠し父に近づきました。

顔を隠した女性が娘だとは気付かず、キニュラスは彼女と一夜を共にしたのです。

 

月明かりに照らされて、それが自分の娘だと知ったキニュラスは、青ざめ、彼女を殺そうとします!

なんとか逃げ切ったミュラーですが、愛する父に殺意を向けられ、生きる気力もありません。

ミュラーを哀れに思った神たちは、ミュラーをミルラという木に変えました。

やがてその木が裂け、中からかわいらしい男の子が生まれたのです。

そうです、これがアドニスなのですね。

 

アドニスはそれはかわいい赤ん坊で、一目見るなりアフロディーテは恋に落ちてしまったのです。

その後アフロディーテはアドニスを箱に入れ、冥界王ハデスの妻、ペルセポネに箱を預けます。

絶対に箱を開けないように、と言われますが、そう言われると開けてしまうのが人間。

(ペルセポネは神ですが…)

 

箱を開けたペルセポネ、これまた一目でアドニスに恋をしてしまいました。

こうして当面ペルセポネがアドニスを育てることになったのでした。

 

アドニスが成長し、少年になったころ、やっとアフロディーテが迎えに来ました。

しかしアドニスを渡したくないペルセポネ。

当たり前ですよね、育ての親ですもの!

というか恋をしていたからですね…

 

二人の争いはおさまらず、裁判で決着をつけることに。

判決は、1年の内4か月はアフロディーテと過ごし、4か月はペルセポネと過ごし、残りの4か月はアドニスが選んだほうと過ごすというもの。

結局アドニスはアフロディーテを選び、8か月はアフロディーテと過ごすことになったのです。

 

これにペルセポネが激怒。

アフロディーテの愛人のアレスに「あなたよりも人間の子供を選んだ」と告げ口したのです。

これを聞いたアレスは激昂し、イノシシに変身してアドニスを殺してしまったのです。

この時アドニスから流れ出た血が地上に落ち、そこから赤い花が咲き、アネモネと呼ばれるようになったのでした。

一説にはアネモネはアフロディーテの流した涙から咲いたとも言われています。

このためアネモネは「はかない恋」「嫉妬」「あなたを愛しています」という花言葉を持っています。

神にみそめられても幸せになれるとは限りませんね…

 

まとめ

 

ギリシャ神話で最も美しいともいわれる愛の女神アフロディーテの意外な誕生にびっくりしましたね。

やはり愛の女神というのは、愛人が多く、アネモネの花言葉にこのようなお話が隠れていたとは知りませんでした。

他にも花言葉の由来となったギリシャ神話のエピソードは多く、それはまた次のお話で。

 

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