オーディンの愛馬スレイプニル誕生秘話とは!?

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スレイプニルはオーディンの愛馬で、8本の足をもつという北欧神話最速の馬です。

この速さにあやかって、クロスバイクやPCのタブブラウザにもこの名前が使われていたりしますね。

 

スレイプニルは空を飛ぶこともでき、これに乗ってオーディンはラグナロクに備えヴァルハラに兵を集めていました。

 

ではこのスレイプニル、どのように誕生したのでしょうか?

その誕生秘話には意外な人物が関わっているのです!

スレイプニル誕生のきっかけとなったのは、神とある巨人との間に交わされた約束でした。

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アースガルドの城壁壊れる

 

ある時アース神族をヴァン神族の間に起こった戦いにより、アース神族の国アースガルドの城壁がぐるりと一周壊れてしまいました。

 

有能な神々がいるとはいえ、外壁はやはり必要。

壁がないといつ巨人たちやヴァン神族がまた襲ってくるかわかりません。

 

しかし神たちは意外と怠け者。

壁を修復するのが面倒に感じていました。

 

かつてユミルの体から北欧神話の世界を作り出したオーディンがいるのに、壁ごとき作れないの!?!?

たしかユミルのまつげから壁、作ったよね??

(詳細はこちらのお話で)

 

という疑問はおいときましょう。

 

とにかく、神たちは壁の修復を押し付けあっていたのです。

 

そこへ石大工にばけた巨人が現れ、壁を直してやると言い始めました。

しかもお金はいらないと言うのです!

 

これ幸いと神たちは喜んでその申し出に飛びつきました。

 

しかしこの巨人、あろうことかみんなのアイドル(?)フレイヤを要求してきたのです!!

おまけに太陽と月も欲しいと言うのです。

 

フレイヤといえば誰もが知る愛の女神。

しかもアースガルドのほとんどの神の愛人…

そんなフレイヤを巨人に取られるなんて、許せるはずがありませんよね。

 

オーディンを始め、神たちが巨人に殴りかかろうとした時、ずる賢さNo.1のロキがある提案をします。

 

ロキは大工にこう言いました

 

「お前の要求をのもう。

だが、期間は半年だ。

半年のうちにすべての城壁を直すことができたら、フレイヤをお前にくれてやる!」

 

不満気な神々をロキが説得します。

ロキの言い分はこうです。

 

たった半年では城壁を完成させること無理。

しかしある程度の壁は出来上がることだろう。

つまり…

完全にできなければフレイヤを差し出さずにすみ、壁も半分くらいは手に入れられる。

 

ロキに言われると神たちも納得なのです。

ロキは神族にとても影響力のある人物だったのですから!

 

1年はかかると思われる壁の修理をたった半年とは…

無理な条件ではありますが、どうしてもフレイヤを手に入れたい巨人はしぶしぶ承諾することに。

巨人は受ける代わりに、馬を使うことを許してほしいと願い出ました。

 

馬1頭使うくらいなんの支障もないだろう、と神たちも許可しました。

 

こうして城壁の修理が始まったのです。

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神の策略

 

神たちの予想とはうらはらに、巨人は朝早くから夜遅くまでよく働き、しかもこの男の馬がとてつもなく働き者だったのです!

城壁の材料となる大きな岩も、この馬は力強く何度も運び続け、着々と壁は出来上がっていきました。

 

約束の期日まであと数日という頃になると、なんと城壁の9割が出来上がった状態に。

これには神たちももう黙って見ていることはできなくなりました。

 

オーディン「もうすぐ出来上がりそうではないか。

誰だ?やつの要求を受けるなんぞいいだしたやつは!?

ロキ、どうにかして壁の修復を邪魔するのだ。」

 

神たち「そうだそうだ!お前が言い出したんだ。

どうにかしろよ!!」

 

最高神たるオーディンが、責任をなすりつけをするなんて!

トップに立つ者は部下の失敗も肩代わりくらいしてくれないと…

と思うのは私だけでしょうか。

 

役職は引き受けないけど、周りで文句ばっかり言ってくる人っていますよね…

神とは言え、私たち人間とあまり変わらないんですね。

責められる一方のロキは、

ロキ「はぁ~?なんで俺が…」

 

と文句を言いますが、ロキにとってもフレイヤは絶対に手放したくない存在。

どうにか大工の邪魔をしようと考えを巡らせます。

意外に素直ですね。

 

一方、完成を目前に、フレイヤとの生活を思い描きながらウキウキの大工の巨人。

そのそばには働き者の馬がたたずんでいました。

 

と、突然馬がピクリと何かに反応しました。

その目線の先には美しいたてがみを持つなんともきれいなメス馬が。

メス馬は大工の馬をまるで誘惑するように、ゆっくりと森のほうへと進んでいきます。

その様子をみて、大工の馬はいてもたってもいられません。

 

大工の馬はメスの馬を追いかけ、そのまま森の奥へ消えていってしまいました。

 

じつはこのメス馬、ロキが変身したものだったのです!!

ロキが変身上手なことは有名ですが、動物にも変身できたのですね。

 

馬を失った大工の効率は、右肩下がりに降下し、あっという間に期日の日がやってきてしまいました。

 

約束の日までに城壁を完成させることはできなかったので、当然フレイヤは手に入らず、大工はとぼとぼと自分の国へと帰っていったのでした。

 

見事、城壁のほとんどをただ働きによって手に入れた神たちは、無事だったフレイヤを囲んで飲めや歌えやのお祭り状態。

しかしメス馬に変身したロキはいまだに帰ってきません。

 

スレイプニル誕生

 

数か月後やっとロキがアースガルドに戻ってきました。

ロキの傍らには足が8本もある、美しい馬が1頭。

 

なんとこの馬、メス馬「ロキ」と大工の馬の子供だったのです!!

馬に変身した状態で身ごもるなんて、まったく理解不能な出来事ですが、このあたりさすがトリックスター、ロキ。

誰も考えないことをやってくれましたよね。

 

そうです。

この子馬こそ「スレプニル」。

なんと母親はロキだったのですね。

 

ロキはお土産だと、スレイプニルをオーディンに献上しました。

走るのが速く、空も飛べ、8本足の美しい馬を、オーディンはたいそう喜んで受け取ったのでした。

このことによりさらにロキの評価は上がり、ロキはアースガルドでの地位を確立していったのですね。

巨人なのに神たちと同レベル、もしくは上の存在になれるなんて、なかなかできないこと。

 

信長の草履をあたためて成功した秀吉を思い浮かべました。

やはり自分のために身を削って(?)何かをしてもらえる、というのは評価が上がりますよね。

このあたり、現代社会を生きる私たちにも当てはまりそうですよね。

 

とてもロキの真似はできませんけど…

 

まとめ

 

いや~、オーディンの愛馬の母親がまさかロキだったとは。

スレイプニルは馬と巨人のハーフということで、やはり普通の馬ではなかったのですね。

 

オーディンの武器といい、馬といい、ロキなしでは生まれなかったのですから、ロキの功績というのは大きいと感じますね。

(ロキの詳しいお話はこちらをどうぞ。)

 

こうしてオーディンに仕えることになったスレイプニル。

ラグナロクでは主人のオーディンVS母親ロキとなるわけですが、一体スレイプニルはどちらの味方になるのでしょうか!?

 

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